公認会計士について調べていると、「辞めた方がいい」というキーワードを目にすることがあります。
公認会計士というと、「しがらみのない仕事」「カッコイイ資格」「高収入」というイメージがありますが、辞めるひとが多いのにはどういう理由があるのでしょうか。
公認会計士という言葉を調べたときに出てきた、公認会計士にならない理由と、公認会計士になりたい人がやるべきことを見ていきましょう。
公認会計士試験は難易度が高い
公認会計士試験は難しすぎるという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、単に「難しすぎる」と言われても、どの程度難しいのかイメージが湧かない人も多いのではないでしょうか。
公認会計士試験の難易度は、医師や弁護士と同程度と言えば、イメージが湧きやすいかもしれません。
医師、弁護士と並んで、日本の三大難関資格の一つです。
公認会計士試験の平均合格率は10%程度で、科目数が多いため試験勉強も大変です。
つまり、受験者の10人に1人しか合格できないので、苦手科目を作らず無理なくこなす器用さと、勉強を継続する根気と忍耐力が必要です。
短答式は4科目、論文式は5科目が出題され、出題範囲が広いのが特徴です。
9科目すべてで合格ラインに達する必要があります。1科目でも4割を取れなかった場合は、他の科目の成績に関係なく不合格になる可能性があります。
つまり、苦手な科目があることが命取りになることは想像に難くありません。
公認会計士試験は、合格を保証するものではありません。
やはり試験ですから、どんなに頑張っても努力が報われない可能性はあります。
必ず合格するという保証はないので、何百時間、何千時間勉強しても、合格できない可能性があります。
もちろん、勉強して勉強して勉強して、試験に合格する可能性もあります。
しかし、何千時間勉強しても合格できず、とうとう諦めてしまう人もいます。
全員が諦めるわけではありませんが、やはり合格率10%では、受験者の9割が不合格になります。
試験を受けるたびに悔し涙を流す人が多いということは、「これだけ勉強しても合格できないのなら…」と諦めてしまう人が多いということです。” 諦める人が多いということでもあります。公認会計士として就職できない人も多いだろう。
公認会計士として就職できないかもしれない
なぜなら、公認会計士はあくまでも一つの資格であり、フリーパスで就職できるわけではないからです。
この資格で就職できるかもしれない」というだけで、「必ず就職できる」というわけではありません。
難関の試験を突破して合格しても、就職できる保証はないのです。
かつて就職難の時代には、どこの国でも就職に苦労していた。
つまり、資格の有無にかかわらず、たとえ難しい資格を持っていたとしても、就職は難しかったのです。
ですから、就職できない可能性があることを頭に入れておかなければなりません。
こんな噂もありますが、本当に公認会計士になりたいのでしょうか!
公認会計士になりたい!” と思っている人は、”公認会計士になりたい “と思っているのだと思います。ある意味、公認会計士になりたい人は、公認会計士の良いところしか見ていないことが多いのです。
明るい面だけを見て、「公認会計士はいい仕事だ!」と言うのです。公認会計士になりたい」と思っても、光があるところに影があるように、当然マイナス面もあるわけです。
公認会計士として働く上で、影や見苦しい面を受け入れることができるのか、今一度自分に問いかけてみる必要があります。
公認会計士になることはコスパがいい?
公認会計士になるのはコスパがいいと言われますが、コスパとは費用対効果、つまりコストパフォーマンスのことです。
ここでは、「お金と時間をかけた分、メリットを享受できるのか」という意味です。
公認会計士になるには、合格率10%の難関資格試験に合格する必要があり、予備校や通信教育が欠かせません。
試験に合格しても、必ずしも希望する仕事に就けるとは限りません。
そうなると、それだけのお金と時間をかけるのは気が引けるかもしれません。
公認会計士になるための予備校代は高いのか
公認会計士の資格は難関資格なので、独学で勉強するのはほぼ不可能です。
独学が難しい場合は、通信講座や予備校などプロの力を借りるのが良いのですが、これらの学習費は高額になりがちです。
通信講座や予備校は、カリキュラムや進め方、合格までの受講の継続などを考えると、数年かかることもあります。
一例として、公認会計士になるための費用は、LECで20万円~30万円、TACで50万円~70万円と高額になります。
数年にわたる予備校や通信講座の費用に加え、模擬試験や文房具の費用もかかることは間違いありません。
試験に合格して無事に公認会計士として働けば、勉強費用以上の収入が得られると頭ではわかっていても、やはり勉強費用は高く、合格するかどうかわからないと後悔することもあるでしょう。
公認会計士試験の勉強時間は長すぎる?
公認会計士試験は、医師、弁護士と並ぶ日本三大資格と言われていますので、とてつもなく難しい資格であることがわかります。
ちょっと勉強しただけで合格できるわけではありません。
大手予備校の調査によると、約3,500時間の勉強が必要だそうです。
1日6~8時間、1年半~2年勉強したとすると、相当な長丁場です。
公認会計士として地獄を見た瞬間TOP3!
監査法人での残業はヤバい!
単純作業でつまらない
クライアントとのやり取りが大変
高収入でやりがいのある仕事と言われる公認会計士ですが、仕事となると嫌なことや辛いこともありますよね。
ここでは、公認会計士が仕事をつらいと感じる瞬間、地獄のような光景を集めてみました。
それでは、公認会計士が辛いと言う瞬間を見ていきましょう。
監査の残業は本当につらい!?
公認会計士の仕事の1つである監査。
この仕事は、1年のうち特定の時期に集中する傾向があります。
つまり、この仕事には繁忙期があり、決算業務が集中する時期には、仕事のキャパシティがオーバーしてしまうのです。
つまり、キャパオーバーで残業が発生するのである。
決算期である4月、5月、中間期である10月、年度初めである1月の繁忙期は、相当なハードワークが要求される時期であり、また、決算期である10月、年度初めである1月、年度初めである2月の繁忙期は、相当なハードワークが要求される時期である。
以上のことから、これらの繁忙期の残業の多さは、あなたを苦しめ、地獄に突き落とすことになります。
退屈で単純な仕事
公認会計士の仕事は、監査だけではありません。
監査だけでなく、税務書類の作成、税金や会計に関する疑問や質問に答える税務の仕事もあります。
この税務の仕事では、書類とにらめっこする単純作業がつまらないという声も聞かれます。
同じ作業の繰り返しであり、お金や税金に関わる仕事であるため、ミスが許されない仕事なのです。
そんな厳しさとつまらなさの狭間で悩む人も多いようです。
クライアントとのやり取りが大変
公認会計士の仕事は、クライアントがあってこそ成り立つものです。
公認会計士は、クライアントが仕事に何を求めているのか、事務処理にどれくらいの時間がかかるのかをよく聞き、クライアントが満足するような仕事を完成させなければなりません。
つまり、クライアントが何を望んでいるのかを探り、クライアントとコミュニケーションをとることが第一歩となるのです。
このコミュニケーションは、クライアントが一般的なクライアントであれば問題ない。
しかし、中には理不尽なことを言ったり、気難しいクライアントもいないとは言い切れない。
気難しいクライアントがいる場合、そのクライアントとのコミュニケーションは難しいでしょう。
それでも公認会計士になりたいという意欲はありますか?
ここまで、公認会計士になることの難しさや苦労をたくさん挙げてきました。
仕事のやりがいがない、仕事量が多い、残業が多いなど、大変なことはたくさんあります。
また、取得できるかどうかわからない超難関の資格のために、時間とお金をかけて勉強できるかどうかという不安もあります。
しかし、公認会計士という職業は、決してネガティブなことばかりではありません。
確かに仕事内容や資格取得までの道のりは困難で大変ですが、そればかりではありません。
資格取得が難しいからこそ、無事合格した瞬間の何とも言えない達成感があるのです。
もちろん、資格を生かした仕事に就くことも可能です。
また、税金やお金に困っている人や企業をサポートするわけですから、感謝されることも多いはずです。
資格や仕事に対する満足感や達成感はとても大きなものになります。
また、資格取得はとても難しいと言われていますが、合格率0%で絶対に合格できない試験というわけではありません。
しっかりと準備をして、勉強をして、試験を受ければ合格することは不可能ではありません。
無事に試験に合格し、公認会計士として働き始めたとしても、その仕事に向いていれば、充実感を持って働き続けることができます。
しかし、向いていない人は、公認会計士として働くことや、自分が公認会計士であることに苦痛を感じるかもしれません。
試験勉強や仕事をする前に、自分の適性をしっかりと把握しておく必要があります。
公認会計士に向いている人、向いていない人とは?
公認会計士という仕事は、人によって向き・不向きがあると言えます。
税金やお金を扱う仕事であり、責任感が強く、ミスが許されない仕事です。
そのため、常に正確さが求められ、向いていない人にとっては、とても辛く苦しい仕事であることは間違いありません。
では、公認会計士に向いている人、向いていない人について見ていきましょう。
公認会計士に向いている人とは?
公認会計士になるのに向いている人はどんな人でしょうか?
コツコツと真面目に仕事ができる人
責任感のある人
会社経営に興味がある人
公認会計士は、公認会計士に向いている人にとって、最もやりがいのある仕事といえます。
コツコツと真面目に仕事ができる人
公認会計士の仕事は、テレビドラマや漫画の主人公のような華やかな職業ばかりではありません。
お金や税金に関する書類をひたすら作成することもあれば、作成した書類や資料に間違いがないか黙々とチェックすることもあります。
言われたことをやればいい」ではなく、「怠けてはいけない」、ミスやケアレスミスは絶対に許されないからです。
一見、単純でつまらない仕事でも、ミスなく着実にこなせる人が適任です。
責任感のある人
お金を扱う仕事に欠かせない心構えは、責任感です。
プライドと責任感を持ち、ミスをせず、クライアントに満足してもらえる仕事ができる人が公認会計士に向いています。
これでいい」「ミスしても誰かが何とかしてくれる」といった甘えや自己満足は絶対に許されない。
責任感を持って仕事に取り組める人は、公認会計士という職業を考えるべきでしょう。
企業経営に興味がある人
公認会計士の仕事は、企業の財務に間違いがないかをチェックし、より良い経営ができるようにすることです。
企業の運営や経営に最前線から関わるわけではありませんが、縁の下の力持ちとして企業経営に携わることができる立場にあります。
人は興味のあることには熱中するものです。
会社経営に興味がある人は、公認会計士に向いている。
公認会計士に向いていない人
公認会計士は楽な仕事だと思っている人。
公認会計士の年収に目がくらむ人
数字が苦手な人
細かい事務作業ができない人
コミュニケーション能力がない人
公認会計士に向いている人がいる一方で、公認会計士に向いていない人もいます。
公認会計士として働くのが難しい人、向いていない人は次のような人です。
公認会計士は楽な仕事だと思っている人
どんな仕事でも、「自分の仕事の方が大変だから好き」「自分の仕事の方が楽」という人は一定数存在しますが、公認会計士も例外ではありません。
公認会計士というと、人と話すことなく、黙々とパソコンや書類とにらめっこしている姿を想像する人が多いのではないでしょうか。
そのため、体力的にきついわけでもなく、怒鳴られたり叱られたりすることもないため、楽な仕事だと思っている人もいるのではないでしょうか。
自分のイメージで楽な仕事だと思っている人は、向いていないかもしれません。
どんな仕事でも楽なものはなく、傍目にはわからない苦労がある。
都合のいいところだけ切り取って、事務は楽だ、苦労せずに高い給料がもらえると思っている人は、この仕事に向いていないかもしれません。
公認会計士の年収に目を奪われている方
公認会計士は専門職であり、他の職業に比べ年収が高い傾向にあります。
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査2017-2019」によると、公認会計士の平均年収は約1000万円となっています。
この年収は、もはや庶民の憧れです。
公認会計士試験合格後の監査法人での初任給は30万円~35万円で、年収に換算すると550万円です。
日本全体の平均が約445万円であることを考えると、1年目から高い年収が保証されていることが分かります。
しかし、この高い年収だけで働けるほど公認会計士の仕事は有利なものではありません。
当然、高い年収に見合った仕事が求められます。
時には残業をしたり、苦手な仕事を引き受けなければならないこともあります。
仕事は嫌なこともありますが、やりがいがあるから頑張れるのです。
年収だけを見て、仕事内容を重視しないと、仕事にやりがいを感じられず、すぐに疲れてしまいます。
数字が苦手な人
数字が苦手な人は、公認会計士の仕事は厳しいかもしれません。
公認会計士の仕事は、会計、つまりお金に関する数字がたくさん出てきます。
数字が苦手な人は、苦労すると思います。
数字が好きでないと公認会計士になれない、というと大げさかもしれません。
しかし、せめて数字に対する苦手意識をなくしておかないと、毎日泣きながら仕事をすることになりかねません。
細かい事務作業ができない人
細かい事務作業が苦手な人、できない人は公認会計士として働くことはできません。
税金や会社を動かすお金を扱う以上、細かい分類や計算が必要な仕事です。
もちろん、その細かい一つひとつに意味があり、たった一つのミスも許されない。
大雑把な性格で、「このくらいなら大丈夫」という気持ちで仕事をしている人は、このポジションでは務まりません。
コミュニケーション能力が低い人
コミュニケーション能力が低い人も、なかなか仕事がうまくいきません。
もちろん、仕事の大小に関わらず、コミュニケーション能力は必要なものです。
公認会計士の仕事は、コミュニケーション能力がカギを握っているといっても過言ではありません。
監査を行う場合、クライアントと一緒に仕事をすることになります。
この仕事の間、お金のチェックを受けるのもクライアントですから、緊張感があります。
この緊迫した状況の中で、うまくコミュニケーションをとることが大切です。
また、通常の業務では、クライアント側からの質問に答えなければならないこともあります。
しかし、聞かれたことにただ答えればいいというわけではありません。
正確に伝えるだけでなく、気持ちよく、わかりやすく伝えることが大切です。
公認会計士という職業において、いかにコミュニケーションが重要であるか、ご理解いただけたのではないでしょうか。
公認会計士に向いている人、向いていない人のまとめ
ここまで、公認会計士に向いている人、向いていない人について見てきました。
それらをわかりやすくまとめたのが下の表です。
公認会計士に向いている人 向いていない人
コツコツと真面目に仕事ができる人
責任感のある人
会社経営に興味がある人 ・公認会計士は楽な仕事だと思っている人
公認会計士の年収に目がくらむ人。
数字が苦手な人
細かい事務作業ができない人
コミュニケーション能力がない人
公認会計士の仕事は決して華やかな仕事ではないので、責任感を持ってコツコツと仕事ができる人に向いています。
また、会社の経営に携わることになるので、経営に興味がある人ならなおさらです。
一方、公認会計士は、事務処理さえしていればいいという安易な考えを持っている人や、コミュニケーション能力に欠ける人には向いていません。
また、細かい財務管理も完璧に行わなければならないので、数字が苦手な人、細かい作業ができない人、年収だけがメリットだと感じている人にも向いていません。
公認会計士は、向いてない人が一生続けられる仕事ではありません。
だからこそ、公認会計士を本気で目指す前に、自分がこの仕事に向いているのか、性格的に向いているのか、もう一度見直してみる必要があるのです。
公認会計士を目指す人の末路は悲惨?
公認会計士の合格者の多くは、1年半から2年かけて公認会計士試験に合格するための勉強をしています。
長いスパンで資格試験の勉強をするのが一般的です。
何としても公認会計士になりたいと思い、勉強を続けても、何年経っても合格できない人もいます。
また、あと1年頑張れば合格できると思っていても、そのまま時間が過ぎてしまい、不合格になってしまう人もいます。
そんな公認会計士志望者のその後について見ていきましょう。
公認会計士志望者が目指せる資格はあるのか?
公認会計士の勉強を何年も続けて失敗してしまった…。もしそうだとしたら、あなたの手元にあるのは、単なる不合格通知ではありません。
合格するために何年も勉強したことは決して無駄ではありません。
公認会計士になるための勉強で得た知識は、他の資格にも応用することができます。
公認会計士試験には、簿記に関連する科目がいくつかあります。
公認会計士になるための勉強で得た知識で、簿記の資格に挑戦することは不可能ではありません。
もちろん、公認会計士資格の試験対策をしてきた人すべてが、すんなりと簿記検定に挑戦できるわけではありません。
しかし、少なくとも試験で出題される部分はありますので、必要な知識を補うことで簿記検定の合格に近づけるはずです。
また、簿記の資格を持っていれば、一般企業で経理や簿記として働くことも十分に可能です。
公認会計士試験の勉強は、「試験に落ちたら時間の無駄だ」と思って躊躇している人もいるかもしれません。
万が一そうなった場合は、簿記に軸足を移すことを検討してもよいでしょう。
公認会計士試験に合格する人の割合は?
(出典:日本公認会計士協会 日本公認会計士協会、監査等監査委員会)
合格者の平均年齢は25歳で、合格者の約6割が20~25歳の年齢層です。
また、合格者の8割は学生や無職など、勉強に多くの時間を割くことができる人が多いようです。
仕事をしながらでも合格できる人は2割程度です。
大手予備校の調査によると、資格取得には3,500時間の勉強が必要と言われており、働きながら、自由に使える時間が限られた中で資格を取得するのはかなり難しいということになります。
もちろん、働きながら資格を取得された方もいらっしゃいますので、不可能というわけではありません。
それでも、相当な覚悟と努力が必要なことは確かです。
公認会計士は性格が悪い?
公認会計士は性格が悪いという噂を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際、公認会計士として働いている人によると、職場は風通しが良く、性格の悪い同僚や先輩、上司はほとんどいないそうです。
公認会計士を性格が悪いと感じる人は、おそらく仕事上で公認会計士から難しいことを要求されたことがある人でしょう。
また、公認会計士は仕事に必要な資料を提出するために、依頼や頼みごとをすることがあります。
そのような依頼や頼み事から、公認会計士に対してネガティブな印象を持つ人もいるかもしれません。
そのような印象からか、「公認会計士は性格が悪い」という噂を流す人もいます。
もちろん、公認会計士の中にも性格の良い人とそうでない人がいるので、結論としては「人それぞれ」であり、「公認会計士だからといって性格が悪いということはない」ということになります。
公認会計士になるメリット
公認会計士になってよかった!」と思えるような” と胸を張れる仕事です。公認会計士になる3つのメリット
高収入!
就職に困らない。
税理士として働くこともできる。
公認会計士になるのは簡単ではありませんが、自由な時間を犠牲にして難しい試験に合格し、公認会計士になってよかったと思える瞬間があります。
公認会計士になってよかったと心から思える瞬間は以下の通りです。
高収入を得るチャンス!?
やはり、仕事とはお金を稼ぐことであり、高収入に越したことはありません。
公認会計士はその職業的地位から、他の仕事よりも収入が高い傾向にあります。
厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査2017-2019平均」によると、公認会計士の平均収入は約1000万円で、一般労働者全体の平均収入の2倍以上となっています。
資格を取るためにお金をかけて勉強したり、試験に落ちたらどうしようというプレッシャーと戦ったりと、金銭的にも精神的にも大変かもしれません。
でも、それだけの価値はあります。
就職の心配をしなくていい
就職氷河期」ほどではないにせよ、一般に就職が難しい時代であることに変わりはありません。
誰もが希望する仕事に就けるわけではなく、多くの人が就職に苦労しています。
公認会計士の場合、専門的な仕事であるため、限られた人しかできない、つまり誰でもできる仕事ではないので、独占的な仕事もあります。
希望の仕事に就けないという苦い経験をしたくない人にとって、公認会計士の資格は就職活動の悩みを軽減してくれるスーパーチケットなのです。
また、税理士として働くことも可能です。
公認会計士の資格を取得すると、税理士として登録し、税務会計業務を行うことができるようになります。
公認会計士が税理士になるまでの基本的な流れは、1ヶ月目に必要書類の準備・提出、翌月に面接・審査、税理士証交付式から3ヶ月目に税理士として正式登録となります。
つまり、新たな勉強や面倒な準備をすることなく、税理士としての業務を開始することができるのです。
ただし、「登録免許税」6万円、「登録料」5万円に加え、「税理士会の入会金・年会費」「税理士会支部の年会費」が合計20万円程度かかります。
しかし、仕事の幅が広がるという点では大きなメリットもあります。
公認会計士に関するウワサ
公認会計士に関するウワサ
公認会計士で生計を立てられるのか?
公認会計士になるとクビになる?
将来、公認会計士の仕事はなくなるのでしょうか?
新人公認会計士は大変ですか?
新人公認会計士として働くのは難しいですか?
新公認会計士として働くことは難しいのでしょうか?その真意は、公認会計士になったことで人生が変わったか?
公認会計士は取得が難しい資格であるため、身近に公認会計士がいることは少ないと思われます。
そのため、様々な噂が飛び交っています。
今回は、公認会計士に関する噂は本当なのか嘘なのかを調査してみました。
公認会計士は儲かるのか?
資格はお金を払って取得するものではなく、使ってこそ意味があるものです。
公認会計士になっても食えないという噂がある。
公認会計士になったとしても、食べていくのが大変だという噂がありますが、現在はそうではありません。
かつて、リーマンショック後の就職難で、監査法人が公認会計士の採用を減らしたことがありました。
また、公認会計士の試験制度の変更により、合格者数が増え、就職が難しくなったことも、この噂の原因となっています。
しかし、その後、リーマンショックから回復し、景気は回復基調にあり、採用人数は増えています。
現在では、公認会計士の資格を持っていることはほとんど意味がなく、就職できない心配はほとんどありません。
公認会計士はクビになるのか?
公認会計士 クビ」という検索ワードから、公認会計士として就職してもクビになるのではと心配される方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、公認会計士は通常のサラリーマンと同じように考えることができます。
つまり、「仕事ができないから即クビ!」なんてことはないのです。しかし、コンプライアンス違反や仕事をきちんとできないといったことはありません。しかし、コンプライアンス違反や仕事をきちんとしないことを理由に解雇されることはありません。
しかし、コンプライアンスや職場のルールに違反したり、アドバイスを無視したりすると、会社にとって不利益になるとして解雇される可能性は否定できません。
つまり、普段通りに仕事をしていれば、解雇を恐れる必要はないのです。
公認会計士の仕事は今後なくなるのか?
公認会計士の仕事は、「将来なくなる仕事」「AIに取って代わられる仕事」などの記事でよく取り上げられています。
2015年に野村総合研究所とイギリスのオックスフォード大学が行った共同研究によると、公認会計士の仕事がAIに置き換わる可能性は89.9%と、かなり高い数字になっています。
しかし、公認会計士の仕事が完全になくなり、AIに取って代わられる可能性は低いと思われます。
まず、公認会計士の仕事は多岐にわたり、そのすべてがAIに代替されるような単純作業というわけではありません。
もちろん、一部をAIに置き換えて効率化することはあり得ます。
しかし、すべてがAIに置き換わり、公認会計士が不要になるかというと、そうではありません。
公認会計士の大きな仕事の一つであるコンサルティング業務では、クライアント企業の特性を踏まえた柔軟なコンサルティングや長年の経験が必要であり、AIが苦手とする分野である。
つまり、これらの仕事がすべてなくなるということは考えにくいのです。
新卒で公認会計士は難しい?
新米公認会計士としてスタートしたばかりの方は、仕事が大変だと感じるかもしれません。
しかし、どんな仕事でも、入社したての頃は覚えることが多く、環境にも慣れていないものです。
これは公認会計士であっても、他のどんな仕事でも同じことです。
公認会計士の仕事のサイクルや流れを覚え、環境やクライアントに慣れてくれば、多少は苦にならなくなるはずです。
つまり、新人公認会計士の仕事は大変ですが、ある程度は見習い期間として、仕事を覚えて頑張る期間と考えるべきでしょう。
公認会計士の年収は?
公認会計士の年収は、一般的な仕事と比較するとかなり高いというデータがあります。
2018年に厚生労働省が行った「賃金構造基本統計調査」によると、公認会計士の平均年収は男性が914万円、女性が804万円となっています。
全体の平均年収は892万円で、日本の平均年収436万円の2倍以上です!このように、公認会計士の平均年収は高いのです。
昇進すれば、将来的には年収1000万円を超える可能性も十分あります。
公認会計士は多すぎるのでは?
公認会計士の数は、他の職業に比べれば少ないです。
資格 人数
弁護士 43,206人(2021年3月現在)
税理士 80,054人(2022年2月現在)
行政書士 50,428人(2021年10月現在)
司法書士:22,718人(2021年4月現在)
社会保険労務士 42,887人(2020年3月現在)
公認会計士 32,478人(2021年3月現在)
(専門職登録者数は、各専門職団体ホームページより調査し、算出しました)
上記は2018年のデータですが、公認会計士業務の需要が高いにもかかわらず、公認会計士の数が少ないことがお分かりいただけると思います。
過去に制度改正や資格ブームがあったとはいえ、公認会計士が急に増えて公認会計士が不足したことは一度もありません。
つまり、公認会計士が増えすぎてリストラされる心配はないのです。
公認会計士になったことで、人生が変わりましたか?という質問の真意は、「公認会計士になったことで人生が変わったか?
公認会計士になったことで、人生が良い方向に変わったという人は多いようです。
収入が増えた、仕事にやりがいを感じるようになった、お金や税金に対する心構えができたなど、人生が良い方向に変わったという人が多いです。
もちろん、どんな仕事でも大変なことはありますが、それでも追求する価値はあります。
まとめ:公認会計士は辞めた方がいいのか?
公認会計士になるのはやめたほうがいいという意見もあります。
しかし、公認会計士は専門職であり、資格取得には多くの苦労や困難が伴うため、得られるものも多いのです。
公認会計士になることで得られるメリットを考えると、この職業を目指すことで得られるものは大きいと思います。
もちろん、公認会計士に向いていない人、数字が苦手な人は、無理になる必要はありません。
他の方法で仕事を探すことを考えるのも一つの方法です。
自分の性格が公認会計士に向いている、あるいは努力することに抵抗がないのであれば、公認会計士としての仕事を考えてみると、人生が変わるかもしれませんよ。
取得できる資格