スマホのSEO対策が重要な理由!モバイルファースト対応の具体的な方法も解説!

近年スマートフォンユーザーが増えたこともあり、SEO対策においてはスマホサイトのことも視野に入れる必要が出てきました。とはいえ、スマホとパソコンではSEO対策にどのような違いがあるのかと悩む方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、スマホSEO対策の重要性や具体的な実施方法、SEO対策の有無を確認する方法などについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

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スマホSEO対策の重要性

Googleはスマホ利用者が多くなったことを意識し、スマホサイトのユーザビリティを高める対策を講じるようになりました。

具体的には、2015年のモバイルフレンドリーアップデートや2018年のモバイルファーストインデックスと呼ばれるアップデートによって、SEOにおけるスマホ対策が必須となったのです。

もちろん、Googleのアップデートだけを意識してスマホ版SEO対策を講じる訳ではありません。あくまでユーザーが見やすいサイトを設計するということがスマホ対策では重要になります。

スマホユーザーは激増している

周囲を見渡してみると、スマホを利用しているユーザーが激増しています。従来は携帯電話での通話やメールしかできませんでしたが、電車通勤中にブログ記事を読みながら情報を収集しているサラリーマンもよく見かけるようになりました。

事実として、経済社会総合研究所の消費動向調査(令和3年12月実施分)の調査によれば、スマホ普及率は88.9%とのことで、国民のほとんどがスマートフォンを保有していることがわかります。

そのため、スマホのSEO対策は重要なのです。

参照:経済社会総合研究所の消費動向調査(令和3年12月実施分)

検索はスマホで行われることが多い

多くの場合、検索をスマホで行うのではないでしょうか。実際、パソコンを開くことはほとんどなく、スマホを活用して情報を収集しているという人が多くなっています。

数十年前(2,000年頃)には考えられなかったことですが、現在の行動を鑑みるに、スマホに特化したSEO対策が重要となるのです。

Googleにおいて実施されたスマホ向けのSEOアップデート

Googleにおいてはさまざまなアップデートが実施されています。ここでは、おもなアップデート内容を3つ紹介します。

MFIの導入

2018年3月に導入されたMFI(モバイルファーストクラスインデックス)は、スマートフォン用のサイトを優先して評価するという仕組みです。

このアップデートにより、パソコン版のサイトしか設計できていないコンテンツは不利になりました。また、コンテンツの精度が上がり、検索結果に対して適切な記事が上位表示されるようになったのです。

Core Web Vitalの導入

Core Web Vital(コアウェブバイタル)は簡単にいえば、ページ速度が評価につながるという制度のことです。Core Web Vitalsでは主に以下の項目が評価されています。

LCP:動画・画像が読み込まれる時間
FID:ユーザーがクリック・タップしたときに反応するまでの時間
CLS:Webページが意図しないレイアウトのずれが生じた量

つまり、速度に軸をおいて評価を決めているわけなので、スマホ版のSEO対策においては重要な指標となっています。

画像に関しては以下の記事も参考にしてみてください。

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モバイルフレンドリーアップデート

モバイルフレンドリーアップデートは、スマホで検索を行った際に、スマホに最適化されたページを上位表示させる仕組みのことを指します。

スマホやタブレットなどのモバイル検索でのみ適用されるアルゴリズムで、個別のページが評価対象となるため、モバイル検索での上位表示を意識するならレスポンシブデザインやスマホデザインを意識する必要があります。

スマホSEOのモバイルフレンドリーの基準について

モバイルフレンドリーの基準は、Googleによって公式に発表されています。自社のモバイル向けコンテンツがモバイルフリーかどうかは公式の基準に照らし合わせて確認しましょう。

モバイルフレンドリーの基準として、まずは検索エンジンの検索ボットからクロールされやすく、Flashコンテンツが使われていないことがあげられます。そして、コンテンツサイズと画面の大きさが合っていて、適正なサイズのフォントを使用しているかという点も基準として定められています。

この他にも、リンクのタップを誤って押してしまわないようなリンク配置がなされているかなども含まれています。スマホSEOにおいては、モバイルフレンドリーなコンテンツ作成を目指すことが重要といえるでしょう。

スマホSEO対策の具体的なやり方

スマホのSEO対策においては、行うべき3つの対策があります。

モバイルフレンドリーテストを実施

最も重要なことは、サイトがモバイルフレンドリーに対応しているかを確認することです。「テストで対応していない場合には改善する必要がある」と判断の指標となります。

テストの際は、Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」を実行しましょう。こちらで「このページはモバイルフレンドリーです」と入力されれば、スマホに対応していることになります。モバイルフレンドリーに対応していないと表示された場合には、対策を講じる必要があるでしょう。

参照:モバイルフレンドリーテスト

レスポンシブデザインに対応

スマホ用に別サイトを設計すると、時間とコストがかかります。そのため、表示されているサイトをモバイル・PC両方でレイアウトが変わる「レスポンシブデザイン」を採用することで、スマホサイトが正しく表示されるようになります。

制作会社に依頼するか、Wordpressの専用テーマを活用することでレスポンシブデザインを取り入れることが可能。まだ取り入れていない場合にはできる限り素早く対応するのがおすすめです。

ページスピードを調査する

最後に、ページスピードを調査し、対策を行いましょう。その際使えるのが「PageSpeed Insights」。Googleが無料で提供しているツールで、URLを入力するだけで表示速度を算出可能です。

また、前述した「Core Web Vital」の指標に基づいて解析してくれるため、どの部分を改善すべきかがわかります。

参照:ページスピードインサイト

コンテンツの表示と強調

自社のWebサイトをスマホ対応できるようにしても、主要コンテンツがスマホ対応していない場合は、Googleからの評価を下げてしまうでしょう。主要コンテンツは、PC版にのみ表示できるように作成するのではなく、スマホ向けにも表示できるようにしておく必要があります。主要コンテンツもスマホ表示対応にすることで、モバイルファーストインデックスが適用されたサイトを通じ、コンテンツ全体が評価されやすい状態になるでしょう。

主要コンテンツをスマホ表示対応にした後は、PCサイトの主要コンテンツとは違う視点でのスマホ向けの利便性を追求し、取り入れるようにしましょう。ポイントは、いかにスマホユーザーに見やすい工夫を施策するかが鍵となります。

具体的には、サブコンテンツの微調整や主要コンテンツのフォントの大きさ、強調などにより利便性を高めていきます。そうすることで、スマホユーザーの滞在率なども改善していき、Googleが大切にしているユーザーエクスペリエンスも向上していくでしょう。

音声検索への対応

スマホ検索の便利機能として音声検索があります。近年では音声認識の技術も向上し、音声認識の利用者も年々増えている傾向にあります。スマホユーザー向けのWebコンテンツ内に、音声検索されやすい検索クエリを組み込むことで、幅広い検索ニーズに対応できるようになるでしょう。

音声検索は口語的な表現で検索するため、検索クエリも口語調で表現するようにします。スマホSEOとしてコンテンツ内に自然に口語調を取り入れる方法として、想定される検索クエリをFAQに組み込むなどの方法がおすすめといえるでしょう。具体的にはコンテンツ内にFAQタグを設けて、音声検索によって入力される可能性のある検索クエリに回答していくようにします。

スマホSEO対策で知っておくべき2つの基本事項

スマホのSEO対策を講じる場合、知っておきたい2つの項目が存在します。それぞれ詳しく解説します。

マイクロモーメント

まず知っておきたいのが、「マイクロモーメント」です。マイクロモーメントとは、「Know:知りたい」「Go:行きたい」「Do:したい」「Buy:買いたい」と考える4つの瞬間のことを指し、Googleによって分けられている定義です。

これらのマイクロモーメントはスマホで検索しようと考えたときに起こることが多く、理解を深めることでより質の高いスマホSEO対策が可能となります。詳しくは以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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スマホは画像表示が苦手

スマホは画像を表示することが苦手です。なぜなら、パソコンと比較して表示速度が異なるためです。そのため、回線の速度を意識した解像度の合う画像を利用することが重要となります。

h2スマホ向けモバイルサイト設定の方法

スマホ向けのモバイルサイトを適切に設定することは、検索エンジンから評価を得るためにも重要です。そこで、主なモバイルサイトの設定方法を3つ紹介します。

・レスポンシブWebデザイン

・ダイナミックサービング

・セパレートタイプ

作成の手間を減らすレスポンシブWebデザイン

モバイルサイトの設定方法として、PC版コンテンツと同じものをモバイル版で作成する方法と、1つのHTMLファイルでPC版とモバイル版を兼用する方法があります。後者をレスポンシブWebデザインといい、Googleも推奨しているモバイルサイトの設定方法です。

レスポンシブWebデザインは、1つのHTMLファイルで兼用するわけですから、URLアドレスも同じものを使用できます。コンテンツ作成の手間が半分で済むため、モバイルサイト作成の際は、ぜひ取り入れたい設定方法といえるでしょう。使用する機器や画面サイズによって柔軟に表示を切り替えてくれるという点でも、ユーザーに快適なコンテンツを提供できるでしょう。

スマホSEOとして問題なく取り入れることのできるレスポンシブWebデザインには、CSSが複雑で、レイアウト制約を受けるという懸念もあります。しかし、それらを踏まえても作業効率から得られる成果の大きさを考慮すると良策といえるでしょう。

表示速度を高めるダイナミックサービング

コンテンツに画像や動画などを含むときは、ユーザーの使用するデバイスでの表示速度を高めるために、ダイナミックサービングを取り入れると良いでしょう。ダイナミックサービングは、PC用とスマホ用のHTMLをそれぞれ作成する方法です。その際、使用するURLは1つなので、検索エンジンからもクロールされやすくなります。

ダイナミックサービングにより、スマホでPC版のようなデータ量の多いコンテンツを閲覧

することがないので、スマホにとって最適なデータ量のコンテンツが利用できます。そのため、表示速度が高まりGoogleからの評価アップも期待できるでしょう。

Googleが推奨している設定方法の1つですが、複雑な作業になってしまう傾向にあるため、管理に手間がかかってしまうこともあります。更新の際は、2つのHTMLの修正が必要になるということから、コスト面や更新作業にかかる手間なども考慮しておきましょう。

URLが分かれているセパレートタイプ

PC版とスマホ版のサイトURL、HTMLを分けるセパレートタイプのやり方もあります。セパレートタイプでは、PCとスマホに合わせたサイト構築が可能で、サイト情報を変更した時など相互に影響を与え合うことがありません。結果、それぞれのデバイスに適したコンテンツ作成が可能となるでしょう。

しかし、更新時の手間や複数のURLによるシェアの困難さ、二重に増えることで生じる膨大なデータ量の管理などデメリットの方が多い傾向にあります。Google側からもあまり推奨されている方法ではないため、スマホSEOでの評価獲得を目指すのであれば取り入れるかの判断は慎重に行いましょう。

スマホSEO対策においてモバイルサイトの順位が悪いときの対処法

スマホSEOを実践したにも関わらず、結果が伴うことなくモバイルサイトの順位が悪くなってしまうときがあります。その際の原因は、コンテンツのサイトページがGoogleの求めているモバイルフレンドリーへの施策が不足している可能性が考えられるでしょう。

改善策として、Googleの提示している対象サイトをモバイルフレンドリーにする方法を活用していくと良いでしょう。確認する項目は、URLとHTMLがスマホとPCでそれぞれ同じなのか、または違うのかという点です。2つを比較したところで、先に紹介したモバイルサイトの設定方法の中から自社に合った方法を取り入れていくという手順を踏んでいきましょう。

スマホSEOでモバイルフレンドリーなページを目指すのであれば、クロールのされやすさ、手間やコストの少なさ、そしてGoogleが推奨しているという観点からも、URLとHTMLを共通させたレスポンシブWebデザインの採用がおすすめです。

スマホSEOのポイントもPCサイトと同じ

コンテンツ作成の第一優先はGoogleの理念にもあげられている、常にユーザーファーストを意識することです。PC向けコンテンツにおけるSEOでは、基本的なポイントとなりますが、スマホSEOにおいても同じことがいえるでしょう。

そのため、スマホSEOでもこの理念をしっかりと意識していくことが大切です。スマホSEOに対してもキーワードの入れ方、ディスクリプションの配慮、内部リンクの適切な組み込み、コンテンツの簡潔かつ明瞭化などユーザーファーストなSEO対策の基本的な施策を丁寧に行っていくようにしましょう。

こうしたSEO対策を進めていくことで、コンテンツ内容の充実性と利便性が高まります。結果的にユーザーの求めるニーズを徹底的に満たすことにもつながり、検索エンジンからも認識されやすく、かつ価値あるコンテンツという評価の獲得もできるようになるでしょう。

スマホSEOの注意点:同じスマホ対応でも検索結果が違う場合もある

PCとは別のスマホ対応コンテンツでも、検索ユーザーによって検索結果が違ってくることがあります。理由は、検索エンジンが検索結果を表示する仕組みに、ユーザーの検索履歴やCTRが判断材料として組み込まれているためです。検索エンジンにおけるこれらの仕組みは、パーソナライズド検索と呼ばれています。

パーソナライズド検索の判断材料では、履歴やCTRの他にも所在地やSNSの使用環境などを考慮していると言われています。スマホSEOが有効な成果を確認する上で、パーソナライズド検索はジャミングとなりかねません。

対策として、検索の際にシークレットモードを使用することで純粋な検索結果の確認ができるようになるでしょう。検索エンジンにおいてパーソナライズド検索を除外することは不可能なので、施策チェック時のシークレットモードの活用は外せません。

スマホSEO対策対応の確認方法

スマホでSEO対策を講じた後、確認する方法は2つあります。

検証モードを活用

最も簡単な方法が「検証モード」を活用することです。検証モードは、パソコン版のWebサイトで右クリック→検証をクリックすることで、スマホやタブレット版の表示を確認できます。

表示できる端末サイズは主要のものからマイナーなものまで、もしくはレスポンシブという項目も存在しており、自身のサイトが他端末でどのように見られているのかがわかります。

実機で確認

より正確な情報を知りたい場合には、実機で確認することが大切です。自身のスマホを活用したり、従業員の端末で検索をかけてもらうなどし、ページの見え方を理解しましょう。

何度か確認することで、表示のずれなども確認できるため、より精密なCSSを入力するときなどに役立ちます。

スマホ対応によって変化したコンテンツSEO

スマホでは表示速度が重要です。そのため、可能な限り要素をシンプルにして、データを軽くする必要があります。具体的に、モバイル版では以下のような項目を意識して制作することで、表示速度を高められます。

  • 画像を軽いサイズに変更
  • ボタンのホバーを消す
  • スマホに最適な文字の大きさを意識

これらを心がけることで、読者とGoogleに正しく伝わるコンテンツが出来上がるでしょう。

スマホSEOのこれからの変化

ユーザーのスマホ利用シーンについては、日々、目まぐるしく変化を遂げています。その変化に対応するためGoogleは検索エンジンのアルゴリズムを更新していくわけですが、上位表示の判断にモバイルフレンドリーとは別にApp Indexingの設定をあげました。

App Indexingとは、アプリとWebサイトをつなげる仕組みのことです。設定すると検索結果画面にアプリへ移行するためのディープリンクが表示され、ユーザーがすでにインストールしているアプリを検索結果画面から容易に使用できるようになります。

Googleとしても、ユーザーの利便性の観点からApp Indexingを設定しているコンテンツを上位表示の評価対象としています。自社でアプリコンテンツも展開しているシーンでは、ユーザー体験の充実のためにも設定しておくようにしましょう。

まとめ

本記事では、スマホSEO対策の重要性や具体的な実施方法、SEO対策の有無を確認する方法などを紹介してきました。スマホ版のSEO対策を意識することで、検索順位を上げられる可能性が高まります。特に、Core Web Vitalが採用されたことでスマホ端末の重要度が高まっていることは証明されています。本記事の内容も参考に、スマホSEO対策を実施してみてください。

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この記事の監修者

クリニックや転職など競合性の高いSEOで上位表示を獲得実績が多数。
インハウスSEO(内製化支援)を法人に展開しており、クリニックや人材業界などジャンルを横断してクライアントへSEOの組織構築を行っています。

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